「世界子どもの日」に思うことⅡ
11月20日の「世界子どもの日」は、1954年、世界の子どもたちの相互理解と福祉の向上を目的として、国連によって制定されました。
毎年の11月20日には、子どもの権利の認識向上と子どもの福祉の向上を目的として、世界中で子どもたちが主体となって参加する催しが行われています。子どもに関わるすべての人が、子どもの権利条約にうたわれている権利の実現に向けて取り組むことはもちろん、子どもたち自身が、自分たちの持つ権利について知り、学び、声を上げていくことがとても大切です。
1959年11月20日には国連総会で「子どもの権利宣言」が採択され、その30年後の1989年の11月20日、すべての子どもに人権を保障する初めての国際条約『子どもの権利条約』が、国連総会で採択されました。この条約が生まれたことにより、世界中で子どもの保護への取り組みが進み、これまでに多くの成果が生まれました。
日本ユニセフ協会
養老孟司さん曰く、「子どもの財産は漠然とした未来」。
しかし、大人は文明を進めても進めても、争い、殺し合い、子どもの財産を奪う。みんな子どもだったのに。
今日の地球上を見れば、「子どもの権利条約」が虚しい響きを持つ。生きる権利さえない子どもたちのなんと多いことか。
子どもの権利を奪うのは、かつての子ども。