私は、浦安での40年間、子どもたちを育てる仕事をしてきました。保育園経営をはじめて20年余り経ったころから、子どもの育ち方が段々変わってきているように感じ始めました。子どもが育つ場、つまり社会の変わり様は顕著に子どもたちに現れるのです。
私が見て来た社会の変わり様とは、団塊世代がこの国の主力を担うようになってから、大量消費・大量廃棄や、拝金主義、隣の芝生が青いと踏み躙るような利己主義が、世相として蔓延してきたことです。たしかに日本経済は高度成長したかも知れません。しかし、その代わりに、昔から日本人が大切にして来たことは、忘れ去られていきました。
質素倹約、質実剛健、千里の道も一歩から、石の上にも三年、情けは人のためならず、天に唾を吐く、人の振り見て我が振り直せ、因果応報、お天道様が見ている、等々。今では滅多に聞くことがなくなったこれらの格言を実践していた、かつての日本人。
この日本人の美徳、価値観を、いつのころからか子どもたちに伝えることをしなくなってしまったのです。
そんな子どもたちの変化に対して何かをしなくてはと思い、18年前政治の世界に飛び込みました。そして、浦安市議会議員になってすぐに、市長の汚職事件が発覚。それからの4期14年の私の議員生活は、「義を見てせざるは勇無きなり」を貫くためのものでした。
私は、正義がまかり通る社会に生きたいのです。道理が通る正しい社会を子どもたちに生きてほしいのです。次代を担う子どもたちに、人として正しく生きることを教えたい。ずるをした者が得をする、まじめな者は馬鹿を見る、それが世の中だと教えたくないのです。
政治の役割は、子どもたちに、公平公正な社会、そして明るい未来を約束することだと私は考えます。しかし、今、政治はその役割を果たしていると言えるでしょうか。だから、「誰がやっても同じ」と、政治をあきらめている世相が低投票率に出るのです。こんなあきらめの社会で健全な人格の次世代が育つとは、私には到底思えません。
私は、「次世代に責任を持つ政治」をあきらめない。あきらめるわけにはいかないのです。なぜなら、「次世代を育てる事」、それが私たち世代の使命だからです。
新聞社が1面に提言を載せるのを、初めて見たかもしれない。
本当に危機的な状況なのだ。
日本国民は、総力でこの危機を乗り越えることをやらなければならない。
他人事ではない。一人ひとりが、自分の子ども世代、自分の孫世代が生きる社会を想像してみるべきだ。そして、人口減少社会を生きることがどういうことなのかを真剣に考えるべきだ。
私たちは、次世代に責任を持って今を生きなければならない。今、できることは何でもやるという覚悟が、日本国民一人ひとりに求められている。
「伝統」を育み「流行」を興こす。「賑やかさ」を演出し、新しい文化を創出
様々な分野において経済機能を強化し、地域の生活向上と活性化を推進します
昭和55年
同年
昭和61年
平成20年、平成26年
平成15年から4期14年
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