

子供にも小さき別れ燕の巣
田中祐明[先生からの手紙〕
別れは子供にとり一番さみしい。揚句は燕の巣から雛が巣立つ別れ。毎朝、軒の巣燕を見て登校し、夕方同じ気持ちでほっとする。三週間あまり、安らかな気持ちは最高。ところが、ある日、雛がいっせいに巣立つ。「小さき別れ」に涙ぐむ。
これが別れの初め。親は小さき別れがやがて、無限の哀しみに繋がることを知っている。親の転勤や転住もあれば、子供に転校もある。人生には生き別れも死別もある。
作者は優しい。小さき別れを話題にした慧眼が光る。
日本農業新聞 名歌と名句 宮坂静生
「今年は巣立ちが早かったのか」と、ちょっとがっかりしながら朝刊を取りに行くと、まさに心中察する句が目に飛び込む。足元には、鳥にでもやられたか、今年初めてのタマムシが横たわる。まだこどもかなという小ささだ。
小学生の頃、隣接する保健所につながれていた犬をどうしても飼いたいと、親に直談判した。願いは叶わなかった。「小さき別れ」に大泣きした記憶が蘇る。


ビール中ジョッキ一杯を越えると体を蝕まれ、
我が国が格好の餌食となる有事が近く起こるという。
なんということか、日曜の朝刊1面の恐ろしさ。

新聞もニュースも、今、黄色い新幹線「ドクターイエロー」の話題で持ちきりだ。
当方、引退を知らせるニュースで初めて「ドクターイエロー」の名前を聞いた次第で、未だかつて実物を見たこともない。
黄色の車体から「ドクターイエロー」の愛称で親しまれている新幹線の検査専用車両が引退することになりました。老朽化などを理由に2027年をめどに運行を終えるということです。
NHK
検査専用車両の車体の色は、目立つように「イエロー」になったようだが、おひさま色は元気の出る色ではある。黄色は幸せを呼ぶ色とも言われているし。
実は今、愛車は「イエロー」。なんだかとても親しみがわく、このイエロー仲間の新幹線に、27年の引退までには、一度ぐらい会ってみたい気がする。

先週の答えは、「晴耕雨読」でした。
今週は四字熟語をつくります。正解は次週。
私の好きな熟語がふたつ。
「明鏡止水」
「無我夢中」

2025年度から働き始める人を対象にした県内公立学校教員採用試験で、志願倍率は前年度比0.5㌽減の2.4倍にとどまり、平成以降では最低となった。
読売新聞:2024.6.13
「先生!」って、いったい何回挙手しただろう。
秋山先生、畝迫先生、信岡先生、橘高先生、日野先生、小土井先生、江草先生、児玉先生。名前は失念してしまったけれど、家庭科の先生も。
仰げば尊し、わが師の恩。
これからの子ども達は、師と仰ぐ人に出会うチャンスが少なくなるということ。
大変な危機。