つりしのぶは江戸時代からある伝統工芸植物。4年間育てたシノブの苗を球形の土台に植え、さらに1年半ほど育てて作る。暑い夏に清涼感と風情を楽しめる。
日本農業新聞
父が「つりしのぶ」が好きで、自作したものを何回かもらったが、水やりの失敗か、その都度枯らしてしまった。
父が亡くなった後に、リベンジで購入したしのぶは今のところ健在。ぜったい枯らさないようにしないとと思いながら、育て方が確立していないのが不安材料。
書・茶道・華道。多趣味でとても器用だった父親に、いろんなことを習っておけばよかったと、いまさらながら思う今日この頃。
ここ飯岡の海には「龍王伝説」がある。
龍王の逆鱗に触れた小龍は、頭と腹と尾に割かれ、それぞれを祀る神社が各地にあるという。
お隣の匝瑳市には龍頭寺と龍尾寺、印西市には龍腹寺。旭市にも龍福寺がある。
そして、飯岡には龍王がいる。
はじめてみる昆虫。赤い体に点がある。いったい何者。
在来種か外来種か。
植物でも動物でも、外来種が在来種を駆逐している例をよく聞く。
旭市議会でも取り上げられたナガエツルノゲイトウは、現在では世界中に外来種として定着しており、「地球上で最悪の侵略的植物」と呼ばれることもある。 2005年に外来生物法の施行と同時に特定外来生物に指定された。
国会で審議されることになったローカルフード法案。農業立県千葉を支える旭市としては注視しなくてはならない。
次世代のために在来種を保存し、活用していく。私たちが責任を持って取り組まなくてはならないこと。
今回は時間がかかってしまった。
「先入観」にとらわれてしまったからだ。
「先入観」は捨てないと、と常日頃気を付けているのに、身についていない。
反省。
今朝のラジオ体操で流れたピアノは、「夏は来ぬ」。
今日関東地方は、一年で最も昼が長い日に、遅い梅雨入りをしたもよう。
昨日までの真夏日とうって変わって梅雨冷に、「夏は来ぬ」を口ずさむ。
理解のおよばない言葉もあるが、日本の美しい里山の情景は浮かぶ。
こういう歌は、子どもや孫たちに伝えていかなくてはならない大切な文化だと思う。
卯の花の、匂う垣根に
時鳥、早も来鳴きて
忍音もらす、夏は来ぬさみだれの、そそぐ山田に
早乙女が、裳裾ぬらして
玉苗植うる、夏は来ぬ橘の、薫るのきばの
窓近く、蛍飛びかい
おこたり諌むる、夏は来ぬ楝ちる、川べの宿の
門遠く、水鶏声して
夕月すずしき、夏は来ぬ五月やみ、蛍飛びかい
水鶏鳴き、卯の花咲きて
早苗植えわたす、夏は来ぬ
※「忍音(しのびね)」とは、その年に初めて聞かれるホトトギスの鳴き声を指 し、『古今和歌集』や『枕草子』などの古典文学作品にも登場する古語の一つ。
※「早乙女(さおとめ)」とは田植えをする女性、裳裾(もすそ)とは衣服のすそ、「玉苗(たまなえ)」は、「早苗(さなえ)」と同様、苗代(なわしろ、なえしろ)から田へ移し植えられる苗を意味している。
※「蛍飛びかい おこたり諌(いさ)むる」は、中国の故事「蛍雪の功(けいせつのこう)」から、夏の夜も怠らず勉学に励めとまるで飛び交う蛍に諌められているかのようだということ。
※「楝(おうち)」とは、夏に花をつける落葉樹のセンダン(栴檀)を意味する。水鶏(クイナ)は、古典文学にたびたび登場する。