船橋市の花火大会がなくなるという。
市の担当者によると、花火大会がない間に会場周辺に転入してきた人や、新しく港を利用するようになったボートのオーナーもおり、大会を巡る環境が変化したとみられる。担当者は「これまでも漁船などに燃えかすが落ちることはあったが、『いつものこと』と問題視する人がいなかった。コロナ禍で花火大会をやらないことが当たり前になり、以前の『当たり前』が当たり前じゃなくなったのでは」と話す。(若井琢水)
朝日新聞デジタル
旭市の花火大会は今年から10月に。
地球が沸騰したり、パンデミックがおこったり、人間の生存自体が「当たり前」じゃなくなってきたのだから、夏の「当たり前」はどこへかいってしまうのはしかたないか。
浴衣を着て、うちわ片手に花火見物。ああ、懐かしの「夏の風物詩」。
給食残渣や家庭生ごみ、刈り取った草や枝など、乾燥させて灯油を入れて、燃えやすくして焼却炉に入れるのでは、もったいなさすぎるし、決してSDGsではない。「農と食のまち旭」なら、絶対考えなくてはならないこと。
東京都日野市には、市民コミュニティーによる生ごみリサイクル運動から始まった農園があります。きっかけは2000年、多摩地区で不燃ごみ量ワースト1位だった同市が始めたごみ改革。市民による「ひの・まちの生ごみを考える会」では、市と協働で生ごみを堆肥にする実験を行い、堆肥を生かす場として、08年にオープンしたのが「コミュニティーガーデンせせらぎ農園」です。
皆さん会費を払って主体的に参加しているのです。こうした活動が実を結び、日野市ではさきごろ、人口10万人以上50万人未満の市町村で「1人1日当たりのごみ排出量」が600.5gと、全国一少ないまちになりました。楽しんで土を耕していたらごみが減り、持続可能なまちの栄誉に輝いた。こんな三方良しがあるでしょうか。
日本農業新聞:今よみ 小谷あゆみ氏(農ジャーナリスト)
せせらぎ農園生ごみ循環のしくみ(2022年4月より)
お手本にしたいことがたくさんありました。
玉虫の死して光のかろさなる 野沢節子『鳳蝶』
背中の紫紅色の日本の筋、全体が輝く金緑色。軽い。死して、光の化身とはまこと。こんなに美しい昆虫が身近にいる。不思議だ。(宮坂静生)
日本農業新聞:2024.6.24
確かに、そっと拾い上げた時の感触は、「光の軽さ」だった。
いのちがなくなった後も、光を放ち続ける。
「光のかろさ」になって。