
2000年から23年間かけてどんどん低下してきたということ。
ここまで放っておいたのか。
ドイツに追い越されたら、すぐ後ろにインドが迫っているという。
上がる要素をなんとか見つけようとしているか。
目標は高く掲げているか。
到達するまで頑張れるか。
本を読む人が少なくなっている。(中略)読書にまつわる因習が、人々を読書から遠ざけたように思われるのである。正しく読まねばならない。全部読まねばならない。教養として読んでおかなくてはならない。こうしたことが読書の因習である。
因習とは、囚われの習慣である。因習は人を縛り、自由を奪い、感性を画一化する。どこかで手放した方が良いと感じるいっぽうで、因習はなかなか姿を消さない。因習はなんとももっともらしい。つまり表面的には正しいことのように映る。
因習と伝統は似て非なるものである。過去から受け継がれてきた点は似ているが、本源的な性質を異にする。因習は人を縛るのに対して、伝統はその人をその人自身に近づけ、自由にする。
若松英輔:言葉のちから 2023.10.28

生涯人の役に立つ人生。
憧れの生き方。

食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋。ということで、明日から読書週間。
秋晴れの大空に、栞に乗ってすいすいと。さてどこに行ってみようか。
「読書の力で平和な文化国家を創ろう」という趣旨で、戦後すぐに生まれた。このところ平和が遠のいて見えるのは、人類の読書量が減ったからなのか。
日本農業新聞

今年もまた、七五三の季節がやってきた。
日本の子どもたちは、袴や着物を着て7歳、5歳、3歳のお祝いをしてもらう。今では男の子の鎧兜姿も人気なようだ。
平和な国だからこそ、戦いの格好での写真も、可愛いだの凛々しいだのと言っていられるのだ。
子どもの可能性を伸ばしてあげるのが周りの大人の役目。なのに中東から、ウクライナから、幼い泣き声が聞こえてくる。子どもの死者のなんと多いことだろう。生きるはずだった命を奪い、可能性をつぶす。次世代に憎しみの鎖が繋がっていく
日本農業新聞 四季:23.10.25
ラジオからは、イスラエル、ハマス合わせて2000人近い子ども達が犠牲になったと、アナウンサーの悲痛な声が流れていた。
大人の役目は、一刻も早く子ども達の手に平和を取り戻すこと。人類共通の役目だ。