「低出生率のわな」
明日友人宅に、臨月に入ったお嫁さんが出産支援泊にやってくる。初孫である。本当におめでたい。おなかの中にはかわいい女の子。みんなに祝福されて、一家に幸せを運んでくる赤ちゃん。みんなが赤ちゃん誕生を待ち望んでいる。
しかし巷では、この幸せを望まない独身者が急増している。
「結婚したら子どもを持つべきだ」と考える女性は36.6%、男性は55.0%で、前回15年調査からそれぞれ急減している。日本総合研究所の藤波匠・上席主任研究員は「若い世代の出生意欲が想像以上に低下している。経済的な理由で、結婚しても子どもがいらない、少なくてもいいと考える人が増えている。婚姻数が回復すれば、出生率も上がるかというとかなり厳しい印象だ」と話す。
低出生率が常態化すると、出産のできる病院や幼稚園など子育てに不可欠な社会インフラが維持できなくなる。子どもが少ないことが当たり前の社会となることが、人々の意識に影響して出産への意欲を低下させ、少子化が加速する「低出生率のわな」に陥るとされる。
読売新聞:2023.6.3
旭は、子どもが少ないことが当たり前の社会となることが、人々の意識に影響して出産への意欲を低下させ、少子化が加速する「低出生率のわな」に陥っていないか。例えば、学校を統廃合して、子育てに不可欠な社会インフラを自らの手でつぶしていこうとしてはいないか。
「低出生率のわな」に陥らないように、安心して出産や子育てができる環境の維持が必須であることを決して忘れてはならない。