「挑戦事例」
海士町 山内道雄町長
「これらは挑戦事例であって、成功事例ではない」
「ないものはない。ならば、あるものを磨くしかない」。山内道雄町長はそう語る。2002年の町長就任以来、新たな産業づくりと教育の魅力化に全力を傾けてきた。「経済とひとづくりは両輪」。町に高校がなくなれば、島外に進学する子どもの学費をまかなうため親も出て行ってしまう。それは、何よりも大きな損失だった。人が集まり根づく町にするため、IターンやUターンの新たな知恵や経験を柔軟に受け入れた。「本気でやる人には、町も本気で応えた」。成果は徐々に表れ、町財政は回復基調に転換。人口の減少も歯止めがかかり、保育所には定員を超える入所希望が寄せられるまでになった。島の未来は自分たちで考えるほかなく、町の歩みに終わりはない。「チャレンジをやめたら島は沈む。未来永劫(みらいえいごう)、人が住んでいる限り挑戦し続ける」
朝日新聞デジタル
「チャレンジをやめたら島は沈む。未来永劫(みらいえいごう)、人が住んでいる限り挑戦し続ける」
この「島」は、「旭」に置き換えられる。
チャレンジし続けなければ、旭は沈む。