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活動報告

地球という名の「ドリームボックス」

世界のCO2濃度、産業革命前の1・5倍で過去最高に…世界気象機関「我々はいまだに間違った方向へ」

 【ジュネーブ=森井雄一】世界気象機関(WMO)は15日、2022年の大気中の二酸化炭素(CO2)の世界平均濃度が過去最高を更新し、417・9ppm(ppmは100万分の1)だったと発表した。産業革命前の水準の1・5倍に初めて達したという。

 報告書によると、濃度上昇の程度は前年よりやや弱まったが、短期的な自然変動によるものだった。産業活動による排出は増え続けていると分析している。現在のCO2濃度は300万~500万年前と同程度で、当時の気温は現在より2~3度高く、海面も10~20メートル高かったという。

 WMOのペッテリ・ターラス事務局長は、「科学界からの何十年にもわたる警告にもかかわらず、我々はいまだに間違った方向に進んでいる。化石燃料の消費を緊急に削減しなければならない」と指摘した。

読売新聞:2023.11.16
ドリームボックスに入るピースワンコ職員さん

丁度今、二酸化炭素で犬の殺処分が行われるという、恐ろしい記事を読んだばかり。ドリームボックスと呼ばれる機械に何十匹も詰め込んで、二酸化炭素を20分投入して窒息死させるという。なんと残酷なことを人間はするのだろう。

しかし、よく考えてみよう。私たち人間は、自ら作ったドリームボックスに自ら入り窒息しようとしているんじゃないか。地球という名のドリームボックスに。長い長い年数かけて。

「我々はいまだに間違った方向に進んでいる」。箱の扉を開けるのは、常に愚かな人間。犬の、そして自らの「ドリームボックス」。