アポロ11号
54年前の今日、月面に人類が初めて降り立った。
あの時、このニュースをみんなで息をのんで観ていた。
「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大なる飛躍である」と言ったニール・アームストロング船長のことばを、あの時感動をもって聞いた記憶がある。
あれから半世紀の間に、民間人が宇宙旅行ができるほどに科学技術は進歩した。そして、宇宙にまで覇権争いの場を広げている。
科学は進歩しても、人間は進化しないということを教訓として教えてくれる、アポロ11号。
我が子を虐待するし、親を殺すし、お金のために人を殺すし、戦争を繰り返して殺し合うし、地球を壊すほどの威力を持つ爆弾を作るし、そして自らはせいぜい100年しか生きられないし。
人は、何のために月にまで行こうとするんだろう。
「人類にとっては偉大なる飛躍」とは一体何だったんだろう。