
夏休みが近づく。
50万円の「夏合宿」が売り出され、100名定員を上回る応募数だという。
こちら、進学塾が実施する、「詰め込み学習合宿」だ。
少子化にもかかわらず、お受験熱が下がらないのはいったいなぜ。この先もずーっと学歴社会が続くと思っている親がたくさんいるってこと。
コンクリートに詰め込まれて、エアコンがんがん効かせて、SNSで親から見張られて、これじゃあ、まさに人間の皮膚を持ったAI養成講座。シンギュラリティ※注がもうすぐそこまで迫っているという時代に、まだ子どもの頭に知識だけを詰め込もうとしている親たち。
すでにシンギュラリティは訪れたか。
せっかく奇跡的にこの世に生まれてきた子どもたち。家族のために、地域のために、国のために、地球のために、目標を掲げて、人間らしく、どう自己実現していくかを教えないと駄目じゃないですか。
そのためには、まず、この自然界に生を受けたことに感謝すること。
みんな、旭にいらっしゃい!
海、山、川、田んぼ、畑、牧場、花、木、虫、鳥、魚、猫、犬、ヤギ、牛、子ども、大人、雨、風、空、太陽、月、星、コンクリートの中にはないものが全てある。
にっぽんの子どもたちよ、旭にいらっしゃい!
地球の子どもたちよ、旭にいらっしゃい!
旭で「合宿」しよう‼
※シンギュラリティ:汎用型AIが実現すれば、AI自身が新たなAIを開発し、自己進化を加速させることが可能になります。この「自己フィードバック」の連鎖によって、AIの能力は爆発的に向上し、人間の知能を遥かに凌駕する瞬間が訪れる――これがシンギュラリティの本質です。

今朝、巣立っていった後の空っぽの巣を見ながら、今年は巣立ちが早いなぁ、と考えていたら、第二弾のツバメたちが巣を物色しに来た。
我が家に幸せを運んでくれる使者が、また来てくれるといいな。

ということで、今年初のメロン、向後果樹園さんのメロンソフトクリームで乾杯。
甘くておいしい!


本日の一般質問で、政府が掲げる「ふるさと住民」の話しをしたが、伝わっていないようだ。
要するに、関係人口を増やそうということ。
今、旭の中で観光人口が一番多いエリアは、きっと飯岡海岸。
なのに、そこの景観を台無しにして、いったい何を守ろうというのか。

雨の中も、せっせとひな鳥に餌を運ぶ親鳥。我が家の軒下の子ツバメたちは、6羽もいるというのに、こんなに丸々と成長している。餌を見つけるのにどれだけ身を粉にして飛び回っているのだろう。
今日は父の日。新聞のコラムに、目頭が熱くなった。
近所の駅なかの天井にツバメの巣がある。顔をのぞかせたヒナの周りを親鳥が飛び回っているのを見て、与謝野蕪村の句を思い出した。<細き身を子に寄添る燕かな>◆戦時下の南洋の島で、海を越え子に会いたいと翼を広げる夢を見たことがあったかもしれない。宮城県出身の佐藤富五郎さん(享年39)は、マーシャル諸島に出征し、食料が届かず餓死した。現地で日記をつづっていた◆幼子4人を残して赴いた先は飢えとの戦いだった。<昨夜ハ写真ヲ見タ 夢デ子供、妻ニ出ヒ思シテ(思い出して)泣カサレタ>。ネズミを食べ、命をつなぐ父を支えたのは家族の記憶だったに違いない◆1945年4月に亡くなる直前、遺書と題する言葉を妻に宛てて書き残している。<力 落スナ 僕ノ分マデ子供ヲ可愛ガツテ 四人ノ子供ヲ育テテ呉レ 僕ハ最後マデ頑張ッタ>。日記は戦後、戦友を介して家族に届けられた。長男の勉さんは本紙の取材に「父の言葉を支えに生きてきた」と話している◆イスラエルとイランが交戦状態に入った。広がる戦火に市民の命は脅かされている。翼がいくらあっても足りない。
読売新聞 編集手帳:2025.6.15
父が亡くなって15年になろうとしているが、父の遺言書のことはよく覚えている。見慣れた流暢な筆使いで、父の生きざまよろしく、なるべく質素に荼毘に付してくれと書かれていた。
若い頃から大病を患い続けた人生だったけど、最期まで弱音を吐かない人だった。<最後マデ頑張ッタ>、お父さん。
今日が誕生日で、軍事パレードを強行しているアメリカの大統領も、お父さんだろう。
イランやイスラエルで戦争をはじめた人も、お父さんだろう。もちろん、今前線で戦っている人もみんな、子どもをおもうお父さんにちがいない。
「父の言葉」で、子どもたちに平和を語ってほしいと、心から祈りを捧げたい。
