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活動報告一覧

市民参加
鎌数の小さなゴミステーションに立てられたオブジェ<制作:南隆一氏>

この瞳は人の目のようにも、魚のようにも見えます。

愉快なオブジェ。

行政任せじゃ、こんな楽しいことはできません。

市民一人一人がそれぞれの才能を生かして、まちづくりに参加する。

こんな市民参加が、まちを良くするんですね。

晴耕雨読

毎朝浜で1、2時間を費やしてから一日が始まる。

さすがに今日の天気じゃ、浜は無理。

本でも読んでみようか。

新しい文化

「サル学」で注目、霊長類研究に寄与 河合雅雄さん死去- 

というニュースで思い出したのは、宮崎県幸島の芋を洗って食べる猿のこと。20年ほど前、「100匹目の猿」という本を読んで、この幸島の猿のことを知りました。生物学者が「同行動をとる猿の数が100匹を超えた時その行動が群れ全体に広がり、さらに時空を超えて高崎山の猿の群れでも突然この行動が見られるようになった」という架空の物語を作ったのですが、もとになった「芋を洗って食べる猿」は実際の話です。これを発見から12年後に英語論文に結実させたのが、河合教授です。

イモを洗って食べる宮崎県幸島の野生サル

幸島のサルのイモ洗いは、人間以外にも文化と呼べるものがある証拠となった。文化には重要な側面が3つある。「起源」と「伝播」、そして「変容」だ。

まず起源。イモという子ザルが始めたものだ。次に伝播。血縁と遊び仲間という2つの経路で群れの中に広がった。イモの母親やきょうだいが洗うようになり、さらにイモの1歳上や下の子ザルがまねをした。

そして変容。最初は小川で洗っていたが、世代を超えて伝わるうち、浜辺までもっていって海水につけて食べるようになった。土を落とすという当初の目的が、塩味をつけることに変わったらしい。3つの側面を備えたイモ洗いは、まさしく文化と呼べるだろう。

<京都大学霊長類研究所 チンパンジー・アイより>

「文化」が起こり、伝わり、そして進化していく。

サルでもできる。況や。このまちの新しい文化を起こせるはず。

幸福の王子
保育園の園児たちがお遊戯会で演じた「幸福の王子」

薫風に燕が勢いよく舞いながら、巣作りに勤しんでいます。その健気な姿を見る度思い出す物語があります。オスカー・ワイルドの「幸福の王子」です。

丘の上に立つ黄金の王子の像と、像の足元に一夜の宿を求めた燕。王子の慈悲の心と、王子に代わり善行をし続けて、やがては寒さで死んでしまう燕の優しい心が織りなす物語です。

「下のほうに広場がある」と幸福の王子は言いました。 「そこに小さなマッチ売りの少女がいる。 マッチを溝に落としてしまい、全部駄目になってしまった。 お金を持って帰れなかったら、お父さんが女の子をぶつだろう。 だから女の子は泣いている。 あの子は靴も靴下もはいていないし、何も頭にかぶっていない。 私の残っている目を取り出して、あの子にやってほしい。 そうすればお父さんからぶたれないだろう」

「もう一晩、あなたのところに泊まりましょう」ツバメは言いました。 「でも、あなたの目を取り出すなんてできません。 そんなことをしたら、あなたは何も見えなくなってしまいます」

「ツバメさん、ツバメさん、小さなツバメさん」と王子は言いました。 「私が命じたとおりにしておくれ」

そこでツバメは王子のもう片方の目を取り出して、下へ飛んでいきました。 ツバメはマッチ売りの少女のところまでさっと降りて、 宝石を手の中に滑り込ませました。 「とってもきれいなガラス玉!」その少女は言いました。 そして笑いながら走って家に帰りました。

それからツバメは王子のところに戻りました。 「あなたはもう何も見えなくなりました」とツバメは言いました。 「だから、ずっとあなたと一緒にいることにします」

書籍名:幸福の王子 結城浩 訳

子どもたちに何度も読み聞かせをしましたが、その度こみ上げるもので朗読が止まってしまったという、思い出の物語でもあります。

本当の幸福とは何か。いまだに私の一大テーマです。

割れ窓理論
浜の不法投棄

写真は、浜に捨てられた冷蔵庫です。50メートルほど離れたところには、キングサイズのマットレスが。さらにそこから100メートルほど匝瑳寄りの船着き場と呼ばれるところには、一台の冷蔵庫と巨大な産廃ごみの袋が投棄されています。

まさに、「割れ窓理論」です。

1枚の割られた窓ガラスをそのままにしていると、さらに割られる窓ガラスが増え、いずれ街全体が荒廃してしまうという、アメリカの犯罪学者ジョージ・ケリング博士が提唱したのが「割れ窓理論」です。
かつて、犯罪多発都市ニューヨーク市で、1994年以降、当時のジュリアーニ市長が、この「割れ窓理論」を実践。割れ窓の修理や落書きなど軽微な犯罪の取締りを強化した結果、犯罪が大幅に減少したと言われています。

それと同じ原理で、最初の不法投棄をそのままにしておいた結果が、この浜の「割られる窓ガラス」を増やしてしまったのです。

千葉県の担当からは、「なるべく速く行く努力をする」という回答。なるべく速く対応していれば、ここまでにはならなかったのでは。

旭の唯一無二の「観光資源」、千葉県指定の「自然公園」での出来事です。