
震災から12年。干支は巡り再び兔年に。
復興に向けて歩み続ける旭市に、2019年には2回も台風直撃。
そしてさらに追い打ちをかけるように、新型コロナウィルス感染症の流行による打撃。
海の幸・山の幸・雄大な自然と、観光資源の豊かなこの街でも、その影響はかなり深刻です。
でも、そんなことでへこたれるわけにはいきません。
12年前に生まれた子どもも今年、中学生になります。津波のことを知らない子どもたちにも、私たち大人は語り継いでいかなくてはなりません。津波が来た海が再び幸をもたらし、その恵みで人々がこれからも生きていくことを。そしてその営みが復興につながっていくことを。
そう、兎年の今年は、復興に向けて駆け上がる!そんな願いを込めて、「海と花のまつり」を開催します。

春と間違えたか、モグラが出てきた。
しかもこの数。
親子?兄弟?赤の他人?
まだまだ寒いよ。
もうちょっと待ってね。
出て来る時は、もぐらたたきにあわないように
春はもうちょっと。

ツマーコンダクタ―の洲﨑賢治さんが提唱する、「浪漫人」。
まちづくりには、この「浪漫人」を増やすことが肝要という説に、全くの同感です。
ロマン
感情的、理想的に物事をとらえること。夢や冒険などへの強いあこがれをもつこと。「ロマンを追う」「ロマンを駆り立てられる」
コトバンク
「浪漫」とも書く。

3月11日にきれいな花を咲かせるために、旭農業高校の生徒さんが市民プールの前の花壇を作ってくれています。
農高のハウスでは、パンジーの種から芽が出て苗になっている途中だと、担当の先生が教えてくださいました。
その苗がここに移植される頃には、水も温んで、木々に新芽が芽吹き、春を待つ鳥がさえずっていることでしょう。
そして何より、今土壌づくりに励んでくれている生徒さんも、進級の喜びと期待に胸をふくらませていることでしょう。
また3月11日が巡ってきて、みんな温かい気持ちで前に進んでいくのです。

「人のお世話にならぬよう。人のお世話をするよう。そして酬いを求めぬよう。」
岩手出身の政治家後藤新平のことば。
この精神が国家の活力の源泉になると説いた。
人口減で国力が縮む今、この心得をかみしめたい。
読売新聞:地域守る住民の実践