
11月20日は「世界子どもの日」だそうです。昨日の子どもたちの意見発表に感激さめやらずで迎えた今日、養老孟司さんのエッセイが心に沁みます。
子どもの財産は「漠然とした未来」
私が言いたかったのは何かというと、エンデ(※ミハエル・エンデ、小説家。著書に『ネバーエンディング・ストーリー』、『モモ』など。ここでは『モモ』が作中で闘った時間泥棒の話)の言う通りで、すべてがこうやって予定の中に組み込まれていったときに、誰が割を食うかということです。
それはもう間違いなく子どもです。なぜなら、子どもというのは生まれた瞬間は、何にも持ってません。知識もない、経験もない、お金もない、力もない、体力もない。何にもない。
それじゃ、子どもが持っている財産というのは何か。一切何も決まってない未来です。漠然とした未来です。それがよくなるか悪くなるか、それもわかりません。
わかりませんが、ともかく彼らが持っているのは、何も決まっていないという、そのことです。その間はたぶん生きていくだろうと、そういうことです。
そうすると、すべてをこうやって予定していくと、子どもの最大の財産は当然のことながら減っていきます。そして、私どもの社会では、たぶん皆さん方もかなりそうじゃないかと思いますが、特に働いておられる方はそうだと思いますが、先行きのことを決めなければ一切動かないというくせがついています。

旭市内の小学6年生と中学3年生、高校生、青年の部と、計13名の意見発表が行われました。
それぞれの発表の中に「生き方」が表れていて、ひたすら感動。
立派です。
私たち大人の方がもっとしっかりしないと、子ども達の健全育成もおぼつかないですね。まさに「負うた子に教えられ浅瀬を渡る」でした。

自然と感謝の念が湧いてくる。
今日もここに生かしてもらっている。


社会福祉大会が開催されました。旭市の福祉事業に貢献された方々の表彰式の後は、谷本道哉先生の講演。演題は「いつまでもいきいき元気に!健康寿命を延ばす簡単筋トレ法」で、実際に会場で筋トレをやりながらの健康的で楽しいお話でした。
ラジオ体操も「超」を付けて「超ラジオ体操」をやるべし!ということで、早速教わったことを実践しようと思います。
今日教わったことを実践すれば110歳も夢じゃないということで、次回の先生の講演は、会場の人たちが110歳になった頃ということでした(笑)。
とても勉強になりました。
周回遅れの読書とでもいおうか。40代で米ゼネラル・エレクトリック(GE)の経営トップに就任、同社を再生したジャック・ウェルチ氏。本人の著書「わが経営」を開いた。ハイライトの一つは1981年のトップ1年目だろう。社内にはびこる官僚主義にいらだつ場面が出てくる。
今後5年間の売上高、利益、設備投資をはじめ無数の予測数字を書き込んだ分厚い事業計画書が届く。同氏は「死んだ書類」とあきれる。「これらの計画書が官僚機構を生かすための血液になる。(中略)ばかげた話だ」。スタッフの中には表紙の出来栄えを採点するものまでいた。
【中略】
答えは積み上げた書類の中にない。最前線の顧客を肌で知り、世界のスピードに敏感でなければならない。そしてどの山を登るかというビジョンが要る。自身の任期中でなく10年、20年後にどんな企業ににするか、それに向け手を打つのが、経営者の最大の責務かつ後の評価だ。
日本経済新聞:大機小機(赤金)
地方自治体も同じこと。
最前線の市民ニーズを肌で知り、世の中のスピードに敏感でなければならない。
