標準時を刻む大時計、1月17日5時46分停止へ
日本標準時の基準となっている東経135度子午線上にある兵庫県明石市立天文科学館が、シンボルの大時計(直径6・2メートル)を17日午前5時46分から12時間止める。阪神・淡路大震災の発生から30年の歩みや今後の防災に思いをはせる時間にしてもらいたいという。
科学館もあの日、大きな被害を受けた。
大時計が取り付けられている主塔(高さ54メートル)のうち、エレベーターのある内塔が13階と14階の中間付近で折れた。建物全体の裂は延べ6キロにおよび、「大破」と判定された。
阪神・淡路大震災が起きた1995年、大時計は2代目だった。地震の揺れで建物内部の親時計とのケーブルが断線し、午前5時46分を指したまま止まった。応急措置で動き出すまで約1カ月かかった。