夏休み自由研究
夏休み真っただ中。自由研究にお困りのご家庭が多いのではないでしょうか。
今日は、土用の丑の日、鰻の日です。土用の丑の日って何なのか、なぜ鰻を食べるのか、等々。おいしい鰻を食べた後、家族団らんで鰻のことを調べてみるのも一興ですね。
ウナギ目(ウナギ・アナゴ・ハモ・他)に属する魚でウナギ科。鱗(うろこ)は退化し皮下に埋まっている。ウナギは空気中でも皮膚呼吸が5分の3あり長時間生きられる。産卵はマリアナ諸島とフィリピン諸島の海域。卵から透明な柳の葉状の「レプトセファルス幼生(仔魚)」になり海流に乗って変態し「シラスウナギ」になり沿岸に流れ着く。海で一生を終える成鰻がいるとの説もある。シラスウナギ(稚魚)は河川を上りエビやカニなどの小動物を食べ、5~6月になり水温が上昇すると「クロコ(鉛筆ほどの大きさ)」になって本格的に上流をめざし遡上する。「成鰻」となった後、数年から十数年で成熟し、銀ウナギ(親ウナギ)となって秋に川を下り2000km以上の長旅で産卵場へ向かう。 | |
うなぎの種類 ウナギ属魚類は15種・3亜種の合計18種に分類されている。日本ウナギの「Anguilla japonica(アンギラ ジャポニカ)」・ヨーロッパウナギの「Anguilla Anguilla(アンギラ アンギラ)」・アメリカウナギ「Anguilla rostrata(アンギラ ロストラータ)」などが種ごとに決まった回遊環で数千キロの降河回遊を行なう。ウナギの起源は1億年前後の白亜紀後にインドネシア付近で派生したと推定されている。海流に乗って西へ分布域を拡大したグループ(ヨーロッパウナギとアメリカウナギ)と起源した場所付近にそのまま残ったグループ(日本ウナギ・オーストラリアウナギ・その他)に分かれた。 |
【考察】鮭の産卵は映像で目にすることがよくある。しかし、鰻の産卵は目にしたことがない。産卵のために数千キロも河を下って回遊する。こうして一億年も命を繋いでいる。土用の丑の日の鰻は(特に日本産は)高価だけれども、こうして繋いできた命を頂くと思えば、大変有難い。