主に香川県内で活動する政党の支部や政治家の後援会といった政治団体の2023年分の政治資金収支報告書を、県選挙管理委員会が29日、公表した。県選出の国会議員のうち、政治資金パーティーによる収入は、国民民主党代表の玉木雄一郎衆院議員の後援会が最も多く、計3回で3762万円の収入があった。
政治資金規正法に基づく提出義務がある730団体のうち、722団体が提出した。
収入総額は10億649万円(前年比15.7%減)、支出総額は10億2312万円(同2.5%減)だった。23年は統一地方選があったものの、国政選挙や首長選が少なかったことから、収支ともに22年から減少した。
収入を内訳で見ると、最も多かったのは寄付収入で4億600万円(前年比4.0%減)。次いで、党本部などからの交付金が3億4151万円(同16.7%減)、党費・会費収入1億3141万円(同1.8%増)だった。
■玉木氏パーティーは東京と地元の高松で
23年に開かれた政治資金パーティーの回数は、前年と同じ6件で、事業収入は7093万円(前年比63.1%減)。
開催が最も多かったのは、「たまき雄一郎後援会」の3回。東京都のホテルニューオータニと、高松市のJRホテルクレメント高松で、約230~450人の規模で開いていた。
収入は計3762万円で、支出は計約1085万円。収入から支出を差し引いた利益分は計約2677万円で、収入、利益ともに最多だった。利益率は平均71.16%。
同会は、22年に開いたパーティー1回分の収入12万円も報告している。
次いでパーティーで大きな収入を得たのは、平井卓也衆院議員が代表を務める「自民党県第1選挙区支部」。パーティー1回分計2450万円の収入があり、利益は約1991万円、利益率は81.28%だった。
報告書は、県選管のホームページ(https://www.pref.kagawa.lg.jp/senkyoi/seijishikin/syushi_kouhyou.html)で公開している。領収書はネット上で公開されておらず、情報公開請求が必要。(朝日新聞 山田健悟)