龍燈鬼
このユーモラスで非常に変わった彫像は、13世紀に作られた悪鬼の像である。通常、こうした悪鬼は仏教の守護神の足に踏みつけられているものである。ここでは、悪鬼たちは仏教に帰依した者として表現され、仏陀のためにあたりを照らす燈明を持っている。
有名な仏師である運慶(1150~1223年)の息子、康弁が1215年に龍燈鬼(「龍と燈明を持つ悪鬼」)をつくった。天燈鬼(「燈明を頭の上に載せている悪鬼」)の作者は不明だが、間違いなく同じ時期につくられた。龍燈鬼の像の変わった特徴のひとつは、寄せ木以外に使われているその素材である。太いその眉毛は、銅板をカットしてつくられており、牙は水晶、そして龍の背中を取り巻くようにつけられているひれは動物の革でつくられている。どちらの像も、目には水晶がはめ込まれており、生き生きとした存在感を醸し出している。この2体の像はもともとは興福寺の西金堂に収められていた。
観光庁
「はれ予報」10月号の「僕宝仏像の旅」で、「龍燈鬼」という鬼の仏像が描かれていた。
目の大きさが全く違うが、なんだか今度我が国の総理大臣になる人に似ている。
この鬼は、仏陀のためにあたりを照らす燈明を持っている。
今度総理大臣になる人には、国民のためにあたりを照らす燈明を持ってほしい。