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活動報告

第3次世界大戦」が現実味?ロシアとの「全面戦争」に備え始めたドイツ

『米国では「内戦」、台湾では中国との軍事衝突に備え「民兵」養成の動き』

こんな見出しの報道に、可能性がないとは言い切れない世界戦争の忍び寄る影に背筋が寒くなります。昨秋勃発した中東での紛争に、最近米英が直接参加し始めたことをニュースで知り、尋常ではないなと感じたばかりです。東京都がミサイル攻撃に備えた地下シェルターを作るなど、私たち日本人も心構えが必要ということ。どうして人類は戦いの歴史から抜け出せないのだろうと嘆いている場合ではないということです。

コロナ禍を生き抜いた世界は今、各地を巻き込む戦争という不測の事態に備え、どの大陸でも一人ひとりが、現実と直面せざるを得ない局面を迎えているようだ。

 最後にお断りしておきたいが、筆者は通常は殊更に「世界大戦の危険」などと煽り立て、不安を広めるような論調は本意ではない。しかしそんな筆者ですら、昨秋勃発した中東での紛争に最近米英が直接参加し始めた状況などを鑑みると、今後広域を巻き込んだ大規模な紛争が勃発しかねない、差し迫った危険を想定せざるを得ない。

 年始の能登半島における震災や、直後に起きた日航機と海保機の衝突事故などによって、SNS上では不安になるようなニュースの遮断を奨励するポストを多数見かけた。SNSが人々のメンタルに及ぼす悪影響を考えれば、それも当然の意見だと重々承知しているし、同意でもある。

 だが、欧州各国の政府関係者が指摘しているように、今後紛争など不測の事態が間近に迫る危険は、もはや日本でも想定しなければならない現実なのではないだろうか。その時になってパニックに陥るよりも、スウェーデンで指摘されているように有事に「精神的に備える」という必然性は、すでに避けられない気がしている。

 非常用キットを買い求めることなどよりも、まずは世界でどんな紛争が起き、またこれから起きかねないのか。自身にはどのような影響を及ぼしかねないのか。冷静に、正しい知識の備蓄を始めるということも、精神的な備えにつながるように感じている。

2024.1.25 :JB press 楠 佳那子(くすのき・かなこ)