国ガチャ
親ガチャという言葉が流行った。親に当たり外れがあって、なんでも出自のせいにするというもの。
しかし、これはどう考えても「国ガチャ」としか言いようがない。400年美食に舌鼓を打ち続ける人々もいれば、戦禍で瓦礫に火を灯して飲み水にも事欠く人がいるという現実。
今日はクリスマスイブ。同じ神様を信仰する人たちのこの境遇の違いは何なんだろう。
美食の国に生まれた子ども達は、きっと御馳走とクリスマスケーキをほおばりながら、今夜サンタさんが届けてくれるプレゼントを思い描く。
戦場で傷つき親を失った子どもたちは、何を思いながら聖夜を生き延びているのだろう。
たった生まれた国に外れただけなのに。