翻弄される読書
子どもの読書に電子化の波 「学校向け電子書籍サブスク」次々
小中学生に1人1台の情報端末配備が進むなど教育現場のデジタル化が進むなか、学校向けの電子書籍定額読み放題(サブスクリプション)サービスを出版社などが相次いで始めている。子どもたちの読書も、紙の本から電子書籍へと移っていくのか。読書の電子化に取り組む学校を訪ねた。
「読み聞かせの発表をします」。朝の読書の時間。教室の前に出てきた小学1年の福田壮一郎君(7)はそう言うと、手元のタブレット端末に表示させた電子書籍の絵本「てぶくろをかいに」を朗読し始めた。
他の児童たちも自分の端末で同じページを表示させ、朗読に合わせて画面をスワイプしてページをめくっていく。読み聞かせが終わると「はい!」と元気よく手を挙げ、感想を発表し合った。
このサービスでは、絵本や小説など同社の約1千冊が読める。本の感想を投稿して共有したり、自分のオススメの本をランキング形式で公開したりすることもできる。7月の無料体験版の開始以来、全国の386の小学校と48の中学校が採用し、約16万人が利用する(12月17日時点)。有料版に移行する来年4月からは、新たに岩波書店など16社の電子書籍も読めるようになる。
朝日新聞デジタル
これが時代ですかね。
今日、人気絵本「ぐりとぐら」の絵で知られる画家・絵本作家の山脇百合子(やまわき・ゆりこ=旧姓大村〈おおむら〉)さんが、9月29日、80歳で死去されていたというニュースを見ました。「ぐりとぐら」、「いやいやえん」は、子ども達にたくさん読ませていただきました。
絵本は読もうとするところから、始まります。お父さん、お母さんの膝だったり、保育士の顔を見つめる瞳だったり。
すべてがデジタル化されるべきものではないのが、読書だと思います。