「紫雫」
世界らん展に、孫たちと行ってきました。星の数ほどの世界のランが美しさを競っていましたが、私の一番の目的は、旭から毎年常連受賞されている椎名洋ラン園さんの作品でした。
帰りには、椎名洋ラン園さんもお花の提供をされている、志穂美悦子さんのエキシビションを観にドームホテルへ。
なんと、ご本人に偶然にもお会いしたのです。被災地支援のために、花を介して数々のボランティアを実践されている志穂美悦子さん。今回の作品も素晴らしいものです。
『紫雫』
星降る夜、
無数に伸びた銀の糸を伝わり、
空からたくさん紫色の雫が降りて来る。
春を待つかのごとく、
それは確実に、、
そしてゆっくりと、、
空と地を結ぶ。
雪吊りの中でまだ葉をつけない樹木も、
見上げる流星群も、
静かに春の芽吹きを待っている。
もうすぐ、春。
寒い冬を越えて、
やっと、そこに、春。
寒さを越えて、春がいる。
今なお続くコロナ禍と、
世界の平和を祈り、
春を待つ思いで制作いたしました。
志穂美悦子