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活動報告

五里霧を起こした「毀誉褒貶」の激しい人

こういう人に世界は振り回されて、被害を受けるのはいつも私たち庶民。食品から電気・ガス・水道、そしてガソリンまで高騰だらけで、どこを切り詰めればいいのか。爆弾が飛んでこないだけでもいいと諦めるべきなのか。しかし、護衛艦船の派遣となると、命の危険にさらされる自国民が出てくるということだ。

後漢の時代、張楷と称する学者がいた。道術というものを使って、五里にもわたって立ちこめる霧を起こすことができたという◆この言い伝えが四字熟語「五里霧中」の由来とされる。まったく見通しのたたないことのたとえだが、まさにいま霧がかかったように先が見えないのが中東のホルムズ海峡の情勢だろう◆米国のトランプ大統領はイランが船舶を攻撃しているホルムズ海峡に向けて、日本を含む「約7か国」に護衛艦船の派遣を要請していると明らかにした。身勝手と思わない国があるだろうか。五里霧を起こした当事者である◆原油価格が誤算であったらしい。ガソリン急騰などへの不満は米国民の支持率に直結する。トランプさん個人の窮状に手をさしのべる義理まではないとはいえ、日本外交は難しい局面に立たされている。よりによって以前から19日にワシントンでの日米首脳会談が予定されていた。どんな問答が想定されるのか◆同盟国という立場もある。丁寧にお断りするすべは、 毀誉褒貶 きよほうへん の激しい大統領を相手に簡単には見つかりそうもない。トランプさんの反応こそ、霧のなかの霧だろう。

読売新聞 編集手帳:2026.3.17

【毀誉褒貶 の意味】

  • ほめたりけなしたりすること。そしりとほまれ。また、ほめたりけなしたりする世評。世間の評判。
  • 「毀」「貶」はともに、そしること、けなすこと。「誉」「褒」はともに、ほめること。

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