「夢中」

1面には、ミラノ五輪の開幕式の様子と、総選挙の投票日の記事。
捲ると2面には、らんの鉢を持った青年の「顔」が。世界らん展で日本大賞を受賞した尾木克行さんだ。
ミラノ五輪の選手といい、尾木克行さんといい、若い力が夢中で挑戦し続けている。
本日国民の審判をあおぐ政治家の方々、自分の保身にばかり夢中になっていませんか。
夢に向かって夢中になって頑張る若者たちに、顔向けできますかね。
最高賞の日本大賞を33歳の若さで射止めた。「大賞を取ることが夢だった。こんなに早くかなうなんて」と喜ぶ。
受賞花「フラグミペディウム属フリッツ ションバーグ」は、オレンジ色で小ぶりな花の「ベッセ」と紫色で大ぶりな花の「コバチー」の交配種。温度管理などに注意を払い、2種の良さを引き出して、深みのある朱赤色の立派な花を咲かせ、審査員をうならせた。
園芸が趣味の両親を見て育ち、幼い頃から庭いじりをするのが楽しみだった。植物好きが高じて大学は農学部へ。入学後、ラン栽培を本格的に始め、論文を読み込んでノウハウを培った。一人暮らしのアパートで、生育に適した環境を確保するため、冬場も毛布をかぶって暖房をつけないなど、「植物中心の生活を送っていました」と笑う。
現在は専用のハウスで約300種、2000株を育てている。「同じ株でも日々変化するので飽きない」とランの魅力を語る。受賞花には、長く咲き続けてほしいとの願いを込め、英語で「万歳」の意味もある「ロング リヴ」と名づけた。受賞で自信を深め、「見る人に驚きを与えられるようなランをたくさん育てたい」と力を込めた。
読売新聞:2026.2.8(地方部 長瀬さくら)
