嗚呼、日本の農政↯

新しい農林水産大臣に就任した鈴木憲和氏が、米の増産を見直し「需要に応じた生産」などと言い始めています。そんな事を言ったら米の消費は減り続けているのですから、農家はまた減反に逆戻りで安心して米が作れなくなります。
米の輸出など、たかがしれています。
鈴木農相は、「米価は市場が決める」と言っていますが、米の需要が増えないのは米価が高止まりしているからであり、政府が介入して価格を抑制すれば自ずと需要は増えます。
一方で、今後米が余れば米価が暴落し農家が破綻するでしょう。だから政府は農家から米を高く買って生産を増やし、消費者に安く売って需要を増やさねばなならないのであって、市場任せは無責任だと思います。
また鈴木農相は「米のクーポンを配る」と言っていますが、これまで政府は、農家への戸別所得補償は「実需を歪める」といって否定してきたのに、クーポンなど配れば米を配るのと同じですから、それこそ実需を歪める事になります。本当に出来るのでしょうか?新大臣は農水官僚出身だそうですので手腕を期待したいですが心配です。
折本龍則:2025.10.24
