メニュー
Information

活動報告

心からのエールを

トレーニングの方法から見直しも けがで満足のいく準備できず

北口榛花選手は、去年のパリオリンピックで金メダルを獲得した直後から、1年後の地元開催での世界選手権に向けた強い決意を口にしていました。
「満員の国立競技場で70メートルを投げて優勝したい」
その決意を持ち続けて迎えたオフシーズンは、トレーニングの方法から見直しました。

ことし5月に国立競技場で行われた「ゴールデングランプリ」では、「技術的に完璧ではない形だったが自信になった」と、64メートル16センチの好記録で優勝。
続く「ダイヤモンドリーグ」でも64メートル台をマークして優勝し、世界選手権に向けて順調に階段をのぼっているかに見えました。

しかし、競技中に右ひじの痛みがあり、「内側上か炎」と診断されて7月の日本選手権を欠場するなど、実戦から遠ざかる日が続きました。

8月に競技に復帰したものの調整不足は否めず、8月28日に行われた「ダイヤモンドリーグ」のファイナルでは60メートル72センチで最下位に終わりました。
9月、ヨーロッパから帰国した北口選手は、直前まで懸命に調整を進め、右ひじの状態に不安はないとしていましたが、「自分のやりがどのくらい前に飛んでいくのか想像できないままの練習だった」と話し、技術面で満足のいく準備ができなかったことを明かしていました。

本番の1回目では投げたやりがやや曲がってしまい、2回目以降で修正を試みましたが、思い描いた“ビッグスロー”にはつながらず、まさかの予選敗退となりました。

無観客だった東京オリンピックから4年。
地元日本のファンで満員になった国立競技場で再び世界のトップをつかむという夢はかないませんでした。

それでも北口選手は「人生はここで終わりではない。強くなって戻ってきたい」と、次なるステージでの“リベンジ”を誓っていました。

NHK NEWS WEB

今朝、いつものように、眼前に広がる水平線を眺めながらラジオ体操の歌をうたっていると、散歩中の男性が堤防の上で突然立ち止まり、海に向って体操を始めました。

私は屋内でラジオ体操、その方は10メートルほど先の堤防の上で同じ体操。なんとも不思議なシンクロで、嬉しくなって、いつもよりもっと大きく身体を回したり、はねたりしました。

男性は体操後、もちろんこちらには気付くこともなく(ぼさぼさ頭に寝ぼけ顔だし気付いてもらっては困る)、散歩を続け消えていきました。

「さー、今日もガンバルぞー」と、犬やらヤギやら自分やらの朝食に取り掛かった時、ラジオから衝撃のニュースが。

北口榛花選手が世界選手権で決勝に進めなかった、と。

嗚呼。

「勝ち負け」の決着のある世界に挑んでいく人間には、必ずつきまとうこうした場面に共感して、涙が出そうになりました。一身に期待を背負って、しかし結果が出せなかった時の思い。

でも、彼女は強い。

「人生はここで終わりではない。強くなって戻ってきたい」とは、自分に言い聞かせているのでしょう。

本当に、あなたの人生はこれからです。あなたの復活に、国民みんなが心からのエールを送ることでしょう。