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活動報告

なつかしの父母よ

祖父(母方)が60年前に出した手紙が、母の親友のお父様の文箱にあったそうで、写真で見せてもらいました。

昭和40年と消印があるので、今から60年前に出した封書ということになります。

祖父は二十数年前に亡くなり、母が逝って4年。母は生前、「お父さんは厳しい人だったけれど、子どもたちのことを一番に考えてくれる有難い人だった」と、いつも思い出話を聞かせてくれていました。

年を重ねるごとに、祖父にそっくりになっていった母。その母に、今鏡の中の私がそっくりに。でも、髪の毛と人格ともに天然がきつくなってくるのは、同じく鬼籍入りの父の遺伝子をしっかり受け継いでいる証しです。

ちちのみの父に似たりと人が言ひし我がまゆの毛も白くなりにき (僧 愚庵)

「お父さんとお母さんにもう一回でいいから会いたいなぁ」と、思い出話の最後にいつも母が涙ぐんでいた姿が目に浮かびます。