蜻蛉
秋なのにトンボを見ないな、と思っていたら、いました。
朝、玄関先に一匹。
強風で羽を痛めたのか、飛べないで震えています。
夕焼、小焼の、あかとんぼ、負われて見たのは、いつの日か。
山の畑の、桑の実を、小籠に、つんだは、まぼろしか。
十五で、姐やは、嫁にゆき、お里の、たよりも、たえはてた。
夕やけ、小やけの、赤とんぼ。とまっているよ、竿の先。
赤とんぼ
小学校の時に習った唱歌を口ずさむと、今でも脳裏にあの頃と同じ情景が浮かんできます。郷愁でしょうか。
日本人は蜻蛉が好きですね。
水田で食害を起こす害虫を食べるため、古来より益虫として親しまれてきた。弥生時代の銅鐸にもトンボが描かれたものが多数存在している。トンボは前にしか進まず引くことを知らないという説や、雄略を刺したアブを飛来したトンボが咥えて飛び去ったという日本書紀の逸話から、日本では攻撃性が高く勇敢という「勝ち虫」のイメージが広まり、その性質にあやかろうと縁起物として武士に好まれた。特に戦国時代には兜や鎧、箙、鍔などの武具、陣羽織や印籠の装飾に用いられた。前田利家は兜の前立に蜻蛉を用いていた。本多忠勝は蜻蛉切とよばれる長さ2丈(約6m)におよぶという長槍を愛用した。その名の由来は蜻蛉が穂先に止まった途端に真っ二つに切れてしまったという逸話にちなんでいる。
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