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活動報告

反対討論

議案第12号 海上・飯岡統合消防分署建設工事請負契約に反対します。

反対理由は一点、情報開示がされないため、議案審査ができる状態にないという点です。

11月29日の本会議の提案理由とその説明では、議案書に記入してある

1,名称  2,契約の方法 3,契約金額 4、契約の相手方

を読み上げ、補足説明としては、「9月8日までに3社から申し込みがあり、10月6日から10月11日まで入札が行われ、当該相手方が落札した。予定価格は7億1434万円で、落札率は92.09%」だったということだけでした。

あまりにも簡略過る説明で、添付資料の提出を求めたところ、資料が議員全員に配られたのは議案質疑中の本会議場で議長の「暫時休憩」の声の後でした。

休憩中に配られた資料は、「開札調書」と「評価調書」。

開札調書で明らかになったことは、3社の申込があったなかで、落札した1社がどのようにして選ばれたのかということでした。

落札しなかった2社の内、1社は「無効」。もう1社は「辞退」でした。

この一社の「無効」とはどういうことか質疑したところ、入札書と内訳書に金額の差異があったという答弁でした。

金額の差異とは、入札書がいくらで内訳書がいくらだったのか、その差異はいくらだったのか。「無効」と判断したのはだれか。数字を示してもらわないと、「無効」にしたことが妥当だったのかどうか審査できません。が、しかし、担当課長は言えません、の一点張りです。電子入札で、開札したのが10月12日。開札の後、担当課では応札書類をチェックして記入してある数字を計算し直し、金額の差異に気が付いたのだと思われますが、ではなぜその数字、金額の差異が開示できないのでしょうか。今、情報公開を求めていますが、2週間かかります。なので、応札した内の1社の「無効」という市当局の判断の正当性が証明できません。

落札しなかったもう一社の「辞退」にしても同様です。開札時には入札書に金額が記入してあったはずです。入札しなければ未入札となるはずですから、入札はなされている。開札した後に「辞退」したのです。なぜ辞退をしなければならなかったのでしょうか。せっかく応札したのにです。この「辞退」した一社の入札金額を開示してもらうようお願いしましたが、言えませんということでした。

私たち議員は、市当局が出してきた契約案件に対して、客観的に公正に審査をしなければなりません。客観的に審査する方法は唯一、数字です。いいと思うなぁ、きっと大丈夫だよ、ではだめなのです。主観的な思いでは公正な判断・審査はできません。

何億もの工事請負契約に、「市が無効って言ってるんだからきっと「無効」なんだよ」というわけにはいかないのです。なぜなら、この工事請負契約の原資は血税だからです。

国・県からの交付税・補助金たりとて、すべて血税です。どこかの大金持ちが寄付してくれたもので成り立っているわけではないのです。

今年の漢字が先日決まりました。「税」です。「税」に関しては、取られると思っているので、それだけ関心があるのです。喜んでもっと払いましょうなんて人はめったにいないと思います。

そして、税金は全て数字・金額です。気持ちで払うなんてことはあり得ません。全て客観的な数字です。

行政は市民の血税を取り立てる以上、その使い道に関しては、公明正大であるべきです。隠すなんてもってのほかです。

そして、私たち議員は、その「税」の番人です。「税」金、血税の使われ方に細心の注意を払い、その使途の公正・公平性が守られているかを見張っていなければなりません。

したがって、この工事請負契約に関しては、数字の開示がない限り、「税」の番人たる議員の職責を果たすことができません。

市長に、そして議員のみなさんにお伺いしたい。みなさんは何を守りたいですか。守りたいものはなんですか。

私は市民の方の、市政に対するそして議会に対する信頼を守りたいです。

なぜなら、市民の信頼が無ければ、今旭が抱えている人口減少をはじめとする諸問題、そして旭の未来に向かっていかれないからです。市民の信頼無くして、どうやって良いまちが作れるでしょうか。

市長の市政運営のスローガンは、チーム旭ではないですか。チームのメンバーの信頼を勝ち取って、旭を前に進めていくために、公明正大な行政運営をやるべきです。

以上の理由で、12号議案に反対致します。議員の皆様の良識あるご判断をよろしくお願い致します。