メニュー
Information

活動報告

「土壌デー」
このモグラの仕事は、一匹でやったとは思えない

最近、モグラの活躍がすごい。こんなに掘り起こした土盛りがあるということは、複数匹モグラがいるということか。つまり、モグラの餌であるミミズがたくさんいるということだ。ミミズがたくさんいるということは、土壌が良いということに違いない。

ヤギを放牧しながらそんなことを考えていたら、今日は「世界土壌デー」だそうだ。

国連が提唱する「世界土壌デー」は、健康な土壌の重要性に注目し、土壌資源の持続可能な管理を提唱するため、毎年12月5日に開催されています。今年のテーマは「生命の源である土壌と水」です。2023年世界土壌デーとそのキャンペーンは、持続可能で回復力のある農産物システムの実現における土壌と水の重要性と関係についての意識を高めることを目的としています。

私たちの地球の存続は、土壌と水の間の貴重なつながりにかかっています。私たちの食物の 95パーセント以上は、これら二つの基本的な資源から生じています。土壌中の水は、植物による栄養吸収に不可欠であり、私たちの生態系を結びつけています。この共生関係が、私たちの農業システムの基礎となっています。

しかし、気候変動と人間の活動によって、土壌は劣化しており、水資源に過剰なプレッシャーをかけています。土壌の侵食は自然のバランスを崩し、水の浸透性や、あらゆる生き物の水利用の可能性を減少させています。

国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター | JIRCAS

「気候変動と人間の活動によって、土壌は劣化しており、水資源に過剰なプレッシャーをかけて」、「あらゆる生き物の水利用の可能性を減少させている」とはなんと身勝手な動物だろう、人間は。

農業立国の中の農業立県を支える旭市。「人類の`寡黙な同志‘である土壌」との結びつきは、とても強いはず。

声高な食料安全保障も結構だが、足元の土の声なき声に耳をそばだてる時ではないか。

日本農業新聞:2023.12.5

私は、除草剤をまく代わりに、草食で粗食なヤギに土壌を守ってもらうとしよう。