最大光度と最高気温
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七夕といえば天の川。最高気温を記録した日中とはうって変わって、涼しい風に吹かれながら夜空を見上げると、雲の隙間から星がひとつふたつ。この雲じゃ、果たして牽牛と織女は天の川を渡り、会うことができたのか。
国立天文台によると、今夕の金星は「最大光度」だったとか。星に違いはあるけれど、太陽と月を除けば全天で一番明るい金星の「最大光度」で夜道を照らして、二人は会えたかもしれない。
この金星、大きさは地球とほぼ同じで双子の兄弟ともいわれている。ただ、金星の方の地表温度は470度もあり、灼熱地獄だそうだ。
双子の片方の地球も、世界的な気温上昇で各地に影響が出ている。米南部テキサス州では厳しい熱波で死者が相次いでいる。カナダでは高温や乾燥した気候により、山火事の焼失面積が例年の10倍強に達した。中国やインド各地も猛暑や熱波に見舞われている。日本も例外ではない。さらに、最高気温の記録は今後更新される可能性が大。
今日は二十四節気の「小暑」。暑さ本番の「暑中」に入る。夜空に、灼熱の双子の片割れを眺めながら、地球が同じ道を進まぬよう、七夕の空に願う。
日本農業新聞:四季