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活動報告

「寂しい」地球
土を運んできて壁にくっつける作業を繰り返すツバメ

なんと、昨日から3つ目のツバメの巣の制作がはじまりました。今回は玄関ドアの上の壁です。今年新たに作った2つ目の巣にも、そして古巣にも居住者がいるのですが、今回のはどこから来たツバメでしょうか。今まで住んでいたところに住めなくなった事情でもあるのでしょうか。

今朝のニュースでは、東京都17個分の森林火災がカナダで発生していて、ニューヨーク摩天楼も煙で見えなくなっているとか。ウクライナで2個目のダムが攻撃されて決壊し、洪水となってまちを襲っているとか。

いずれも、犠牲者や避難者の数が一番気になるところですが、被害の広域性から考えると、相当数のペットや動物たちも犠牲になっているはずです。どれだけの種類、そしてどれだけの生きものが被害にあっているのか、想像もつきません。みんなが、うまく逃れられていればいいのですが。

農と自然の研究所代表の宇根豊さんによると、田んぼには5668種の生き物がいるという。ある日、宇根さんは生き物調査に来た子どもたちに尋ねた。「生きものがいない田んぼってどう思う?」。ある子がこう言った。「寂しい」▶多面的機能とか生物多様性とか。そんなカタイ言葉で言い表すより、人間以外の生きものがいない地球は「寂しい」。この一言に尽きる。

日本農業新聞:四季

「寂しい」森と「寂しい」まちが、ふたたび生きものたちでにぎわう日が来ることを、心から祈ります。