京都大学や国立天文台の研究チームは恒星表面での爆発に伴って起きる過去最大規模の噴出現象を観測した。太陽表面でも起きる「フレア」という爆発によって、プラズマ(電離ガス)の塊である「プロミネンス」が噴き出すところをとらえた。太陽で観測された最大の例の100倍以上の規模だという。
太陽のフレアは地球に通信障害を引き起こす。発生を予測できるように、こうした現象の詳細な解明が求められている。恒星の表面ではフレアが起きる際にプロミネンスが同時に噴き出すことがあり、その詳しい仕組みも分かっていない。
研究チームは地球からオリオン座の方向に約400光年離れた恒星「オリオン座V1355」に注目した。この恒星では、太陽で起きる最大級のフレアよりも10倍以上大きなエネルギーの「スーパーフレア」がほぼ毎日起きる。恒星が1回転するのにかかる時間が約4日と太陽の25日より早く、高速回転によって大きな磁場が生じやすいことが関係するとみられている。
京都大学の望遠鏡「せいめい」や米航空宇宙局(NASA)の宇宙望遠鏡「TESS」を使い、恒星のガスが出す光などを観測した。2020年12月の観測結果を分析すると、太陽で確認される最大級の噴出現象と比べて、少なくとも100倍の質量のプロミネンスが噴き出していた。他の恒星で観測された現象と比べても過去最大級だという。
日本経済新聞『サイエンス』:2023.4.30
この記事は何が言いたいかわかりますか。
私には、「人ってちっちゃい」と言っているようにしか思えません。
人が霊長類と自らを呼んでみても、「光の速さで一年」なんて長さを言われたら、どれだけ人がちっちゃくて一瞬の存在かを考えてしまうでしょう、みんな。
こんな一瞬の集合体が、戦ったり、傷つけあったり、泣いたりわめいたりのくず星だったら嫌じゃないですか。
みんな、他人の一瞬を想いながら、自分の一瞬を笑って瞬いてみませんか。
ちっちゃい人より