大寒たまご
今日も農業新聞のコラム”四季”が面白い。
高度経済成長、集団就職、金の卵、そう単語を並べるだけで往時の空気が伝わる▼
中略
「金のたまご」と言われた若者たちが、もう後期高齢者の仲間入りをする。団塊の世代がけん引した経済成長は今や見る影もない。長い停滞の坂道にインフレが追い打ちをかける。ずっと物価の優等生だった卵も、餌代と鳥インフルエンザの猛威で値上がりが続く。家計も苦しいだろうが、養鶏・採卵農家の経営も瀬戸際である。金になる卵ではない▼きょうは大寒。この日に産まれた卵は「大寒たまご」と言って、運気を呼び込むと珍重されてきた。凍てつく寒さの中で産まれた卵に、命の滋養を慈しむ思いが込められているのだろう▼
身も心も財布も大寒だけど、大寒、運気ぐらいは呼び込んでみたいものです。