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活動報告

地球に生きているものの権利

今日は世界人権デー。

人の権利もさることながら、この地球に一緒に生きているものたちの権利はどうなっているのか。

アフリカ北東部が過去40年で最悪の干ばつに襲われ、気候危機が人々の命や生活だけでなく、野生動物の命も奪い続けている。ケニア当局は2月以降、200頭あまりのゾウ、10頭以上のキリンが干ばつによって死んだと発表している。

 11月中旬、ケニア南部カジアド郡のアンボセリ国立公園を訪れると、公園内のいたるところにヌーやシマウマ、ゾウの死骸が転がっていた。生き残っている野生動物たちも多くがやせ細っている。

 ケニア野生生物研究訓練機関(WRTI)は9月、ケニア全体で2年に及ぶ干ばつが起きており、特に昨年10~12月と今年3~5月の雨期には、ほとんど雨が降らなかったと発表。干ばつが原因となって2月以降に死んだと確認された野生のゾウの数はケニア全体で205頭に上った。ヌーは512頭、シマウマは430頭、バファロー51頭、キリン12頭が死んだ。

 ゾウの被害が最も多いのが、「ゾウの楽園」とも呼ばれるアンボセリ国立公園一帯で、1887頭いるゾウのうち、4%にあたる76頭が干ばつで死んだ。約半数は子ゾウで、食料不足で母ゾウが十分な母乳を与えられないことで栄養失調で死んだとしている。

朝日新聞デジタル
12月9日 夕刊