『もの食う人々』
10月は「世界食料デー」月間。そして、昨日10月16日は「世界食料デー」でした。
1945年10月16日に国連食糧農業機関(FAO)が創設されたことを記念し、毎年10月16日は、世界の食料問題を考える日として、国連により1981年から「世界食料デー」として定められています。これは、飢餓に苦しむ人々、全ての人々に健康的な食事を確保する必要性について、世界的な意識喚起と行動を促す国連の記念日であり、世界の一人ひとりが協力し合い、世界に広がる栄養不良、飢餓、極度の貧困を解決していくことを目的としたものです。
世界中を回って書いた、辺見庸さんのルポ、『もの食う人々」を読んだときの衝撃が思い出されます。東南アジアのどこかの国のどこかのまちで、日本に輸出用のキャットフードをつくっていました。しかしその作業をやっている女工さんたちの日当では、このキャットフード一缶すら買えないのです。
禅寺の伝統がありながら、今の日本では計算上、国民一人が毎日茶わん一杯分の食料を廃棄する。
日本農業新聞:四季
かつて、「お茶碗に米粒を残すと目がつぶれる」と教えていた農耕民族は、一体どこに向かっているのでしょう。