夏野菜なのに「冬瓜」
トウガンは、秋の季語。実は夏に収穫され、冬まで貯蔵することができるため冬瓜とよばれる。果肉はやわらかく、淡泊な味わいで煮物料理などに使われる。
原産は熱帯アジア、インド、東南アジアといわれる。日本には、古代中国から渡来し、畑で栽培されていた。日本での栽培は平安時代成立の『本草和名』に「カモウリ」として記載があり、同時代に入っていたが渡来詳細は明らかになっていない。
果実は偏球形または30 – 50 cmほどの長楕円形で、はじめは触ると痛いほどの白い毛で覆われているが、熟すころになると毛は落ちて、ブルームが析出して白い粉が被ったようになる。完熟後皮が硬くなり、貯蔵性に優れる。完全に熟したトウガンは約半年品質を保つという。
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ということで、痛いほどの白い毛で覆われていたのは、ちょっと早すぎたのか。完熟を待つべきだった。次から次へと実をつけるから、今度は完熟を待ってみるのも良し。この採れすぎる野菜は、別名「バカウリ」と呼ばれることを農家さんから聞いた。
安価なのに栄養価が高く、半年も品質を保って、食べておいしいこの万能野菜は、このインフレ物価高の時代、そろそろ汚名返上でしょう。