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活動報告

戦争と「もうひとつのオリンピック」

パラリンピックの起源は1948年、医師ルードウィッヒ・グッドマン博士の提唱によって、ロンドン郊外のストーク・マンデビル病院内で開かれたアーチェリーの競技会です。第2次世界大戦で主に脊髄を損傷した兵士たちの、リハビリの一環として行われたこの大会は回を重ね、1952年に国際大会になりました。
さらに1960年のローマ大会からはオリンピック開催国で、1988年のソウル大会からはオリンピックの直後に同じ場所で開催されるようになります。

当初はリハビリテーションのためのスポーツだったパラリンピックですが、現在はアスリートによる競技スポーツへと発展しています。出場者も「車いす使用者」から対象が広がり、もうひとつの(Parallel)+オリンピック(Olympic)という意味で、「パラリンピック」という公式名称も定められました。

東京都オリンピック・パラリンピック準備局

冬季オリンピックが終わった後、パラリンピックの開催を待たずして、奇しくもロシアのウクライナ侵攻。

「第2次世界大戦で主に脊髄を損傷した兵士たちの、リハビリの一環として行われた」ことに起源を持つスポーツの祭典は、今再びその意義を世界中に問いかけている気がします。