象がいる幸せ
1943年の8月16日、つまり78年前の今日は、上野動物園が園内にいた猛獣の処分を東京都から命じられた日だそうです。空襲があった場合に、猛獣が逃げ出す事態を避けるためで、像もその対象になったようです。
長女が小6の時、学年演劇発表の題名が「ぞうれっしゃ」でした。級友の男子が処分を言い渡す高官の役で、「日本のどこの動物園でも動物を処分しと~る!」と、軍靴を勢いよく踏み鳴らす場面が、26年も前のこととは思えないぐらい鮮明に私の脳裏にあります。
その「ぞうれっしゃ」を演じた子ども達も皆、今はわが子の手を引いて動物園に行っていることでしょう。当たり前のように象がいる動物園に。空気のようにその有難さを忘れている平和を満喫しながら。
どうぞ、自分たちの「ぞうれっしゃ」を、いつまでも忘れないでいてください。平和を希求する象徴として、語り継いでいってください。
昨日は76回目の「終戦の日」でした。
象列車(ぞうれっしゃ)とは、太平洋戦争中に日本各地の動物園の動物たちが処分されたため、名古屋市千種区の名古屋市東山動物園に唯一残されていた象を見たいと願う子どもたちのために、敗戦後のアメリカによる占領下の1949年(昭和24年)に、各地と名古屋の間を走った特別列車のことである。象を輸送するための列車ではない。
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