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活動報告

浜田東中学校マーチングバンド、9人の快進撃

数ではないことが証明された。

小規模校の部活動に励みになる快進撃。

約4400人を収容できる巨大な広島グリーンアリーナに現れたのは、たった9人の中学生たちだった。青い衣装の肩には小さなマントが揺れている。

 彼らは島根県からやってきた浜田市立浜田東中学校吹奏楽部の部員たちだ。日本マーチングバンド協会が主催するマーチングバンド中国大会に初めて出場したのだ。

 広々としたフロアの中で、浜田東中の部員たちはどこか心細げに見えた。木管楽器4人、金管楽器3人、打楽器1人、そして、ドラムメジャー(マーチングの指揮者)。しかも、1、2年生のみ。

 だが、彼らの心には、顧問の角国(つのくに)孝広教諭が地元の方言で言った「チャンスだけぇねぇ」という言葉が刻みつけられていた。

 部員たちは息を合わせ、アリーナを縦横無尽に動き回りながら、堂々とディズニー映画「アナと雪の女王」の音楽を奏でていった。

 島根県西部、日本海に面したのどかな地域に浜田東中はある。1学年2クラス、全校生徒135人の小規模校だ。

 放課後になると、音楽室には吹奏楽部員たちのにぎやかな笑い声や楽器の音が響く。

 新部長でユーフォニアムを担当する2年、上野心(しん)は浜田東中の雰囲気を「学年関係なく、めっちゃ仲がいい」と言う。

 「先輩に対してときどき敬語を忘れてしまうほどです。音楽をするときは真剣だけど、合奏が終わると、『さっきまでの真面目さはどこに行ったの?』と言うくらいワイワイ騒がしくなります」

 夏の吹奏楽コンクールまでは部員数は13人だったが、3年生が引退し、いまは9人。この小さなバンドが今年、快進撃を見せた。

 昨年から顧問を務める角国教諭のもと、吹奏楽コンクール・中学生小編成部門に出場すると、創部初の中国大会出場を果たしただけでなく、金賞を受賞した。

 3年生が抜けた後、今度はマーチングバンドの大会に初挑戦。マーチングの名門・京都橘(たちばな)高校の華やかな衣装や、同校をモデルにした県内の強豪・出雲商業高校などのスタイルにあやかったマント付き衣装に身を包み、こちらも中国大会に進出。金賞に輝いた。

朝日新聞

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