ヤギと出勤!

静岡県御前崎市立御前崎総合病院で、ヤギの親子らの愛らしい姿が患者の目を楽しませている。
待合室や廊下からガラス越しに見渡せる中庭が「職場」で、大人のヤギは草をむしゃむしゃ食べて、赤ちゃんの2匹はお乳を飲んだり、跳びはねたり。「癒やし効果は絶大」だという。
病院で看護師を務める佐久間祥子さん(43)が飼育している4匹で、保健所から許可を得て一緒に出勤している。佐久間さんは、観光牧場でのアルバイト経験があり、ヤギが好きだった。看護師をしながらヤギを飼える環境を求めて3年前に神奈川県から牧之原市へ移住し、雌のメイメイとポポを育て始めた。
病院の採用面接でこの話をしたところ、アニマルセラピーをしたいと考えていた鈴木基裕院長(58)がヤギの出勤を打診。昨年5月から、佐久間さんの日勤にあわせ、車に一緒に乗って不定期で通うようになった。
最近は、別の場所で飼われている雄ヤギを父親にメイメイが5月10日に産んだ雄の2匹も中庭に仲間入りした。
鈴木院長によると、イライラしがちな採血の待ち時間に患者がヤギに見入ったり、泣いていた子どもがヤギを見て笑顔になったりと効果は抜群だという。(斉藤智子)
朝日新聞

なんと羨ましい、ヤギと出勤!