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活動報告

「子育て」
子どもは親を選べない

独紙「南ドイツ新聞」のトマス・ハン記者は、安倍元首相の殺害がなぜ起きてしまったのか、この死が何を意味するのかを考察している。

「犯人である山上徹也容疑者(41)は、母親が統一教会に多額の寄付をし、家族が崩壊していたため、統一教会のトップを殺したがっていた。だがそれが難しかったため、宗門とつながっているとされる安倍晋三を狙った」

「彼が殺人犯になったのは、その不安定な人生がどうなるのか、誰も疑問にせず、気にかけなかったからだ」

「今回の事件は、制度に馴染めず、挫折した独身男性が、その不満をどうしたらいいかわからず、他人を攻撃するという近年相次ぐ殺傷事件と類似する。2016年の相模原障害者施設殺傷事件、2019年の京都アニメーション放火事件などがそうだ」

南ドイツ新聞

日本社会は弱者に対して無関心で優しくない、ということらしい。社会のせいにするのはたやすいが、誰も責任を取らないやり方だ。

ここで考えなくてはならないのは、どの事件の犯人も母親から生まれ落ちた子ども達ということ。親たちは子ども達にどのように接して、どのように育ててきたのか。子育てをすることは、子どもを守ることのできる強い生き物だけに与えられた特権だそうだ。その「子育て」という本能すらどこかに置いてきてしまったかのような虐待事件も相次ぐ。

「不安定な人生を気にかけて」やるのはまずは親の役割、本能でしょう。