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活動報告

飯岡海岸の保全:世界海洋デー

本日6月8日は、国連が定めた「世界海洋デー」です。毎年、世界中でこの日に合わせて海の環境保全や持続可能性にまつわる取り組みが行われています。そして年ごとにテーマも決まっており、2022年のテーマは「Revitalization (リバイタリゼーション:復活、復興)」ということです

「復活」とは「すでにダメージを受けて落ち込んでいる海を、いかに取り戻すか」という意味をもちます。

早急に取り組まなくてはならないのが、海洋プラスチック問題ですが、私たちの普段の暮らしの中では、対策として、レジ袋の有料化や、紙容器での食品提供など、海洋保全の取り組みが進んでいることが実感できるようになりました。

しかし一方では、コロナ禍でテイクアウトが普及した結果、プラスチックの使い捨て容器の使用量が増えてしまったというニュースも耳にします。その結果でしょうか、飯岡海岸も例外ではないようです。

飯岡海岸は千葉県指定の自然公園

もう一つの大きな問題は、私たちの命に関わるテーマである防災としての海洋保全です。

近年では超大型の台風や、集中豪雨などが毎年のように全国各地を襲い、甚大な被害をもたらしています。そして、こうした異常気象には、海の変化が影響しているといいます。

旭も甚大な被害を被った、2019年の10月の台風19号による災害は、記憶に新しいところです。

台風19号が上陸したとき満潮の時刻を迎えていたら、東京は高潮で水に沈んでいたかもしれません。近年、激化する災害の脅威は、私たちのすぐそばまでやってきています。

海に四方を囲まれ、気象に左右される宿命がある日本。だからこそ、積極的に海の仕組みを知り、愛することが、未来を考える上で不可欠です。

三重大学大学院の立花義裕教授


実は今回の世界海洋デーのテーマには「Collective Action for the Ocean (手を取り合って行う海へのアクション)」という副題がつけられています。

これからは「一人ではなく、みんなで取り組んでいく時代」まずは周りの人と情報を共有し合い、できることから、社会全体へ働きかけていくというアクションが求められています。